『Oggi』をはじめとする女性ファッション誌のモデルとして活躍し、2014年からは女優業にも挑戦している松島 花さん。トップモデルでありながら新境地に挑む25歳の彼女に、デビューからこれまでの道のりを聞いた。
足立:想像していた通り、すごく大人っぽいですね。
松島:昔からよく言われます(笑)。自分ではあまり思わないのですが、いつも実年齢よりも5歳は上に見られるんですよ。だから最近は30歳に見られるんです。
足立:何歳の時に、どんなきっかけでデビューしたんですか。
松島:11歳の頃に原宿でクレープを食べていたらスカウトされました。当時はずっとバレエをやっていて、バレリーナを目指していました。でも、一気に身長が伸びたことで、ひざが成長痛になってしまい、バレエを続けることができなくなってしまったんです。バレエは学校以外の大事な居場所だったので、当時はショックでしたね。ちょうどそのタイミングでスカウトしてもらったこともあり、表現をするという意味ではモデル業もバレエと同じだと思ったので、12歳の時に事務所に入りました。
足立:その後、お仕事はとんとん拍子で?
松島:事務所に入った直後から、色々なお仕事をさせていただきましたが、当初からあまり緊張などはしませんでしたね。最初は先輩のモデルさんの見様見真似でしたが、もともと服が好きだったこともあり、自然にポーズも取れるようになっていきました。バレエをやっていた影響が大きくて、モデルとしての姿勢や所作は、すべてバレエを通じて身につけたものです。こんなにもバレエをやっていたことが生きるとは思いませんでした。
足立:バレエはいつ頃から?
松島:3歳の頃からですね。踊ることが大好きだったのと衣装がかわいかったので、幼稚園のクラブ活動でクラシックバレエを始めました。小学校に入ってからは、近所のバレエ教室に通い、多い時は週5日間習っていました。
足立:本当にバレエが好きだったんですね。
松島:先生がすごく良い方だったことや学校以外で新しい友だちができること、そして練習すればするほど上達する過程が面白かったんです。昔から、目標を立てて、それを目指す過程が好きなんです。
足立:周りの人から、松島さんはどんな人だと言われますか。
松島:色々な人から、「怒ったことある?」とか「騒いだりするの?」と言われるんですが、本当はその真逆なんです。どちらかと言えば、短気でせっかちですし、騒ぐことも好きなので…。正反対なことを言われると「わかってないなぁ」と(笑)。
足立:モデルを12年間されていて、昨年、女優業に挑戦しようと思ったのはなぜですか。
松島:CMなどのお仕事をさせていただく機会が増え、徐々に映像の仕事に魅力を感じ始めたんです。写真ではない別の表現方法だったり、25歳を機に新たなチャレンジをしたいと思ったことがきっかけです。勇気のいる決断だったので、とても迷いました。でも、「写真以外の花ちゃんを見てみたい」という声も周りからいただくこともあり、そうした方の期待に応えたいという思いもあって、女優という仕事に挑戦してみようと決めました。
足立:演技は難しいですか。
松島:難しいですね。とにかく「自然に演技をする」ということがすごく難しくて。最近は ...