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米国広告マーケティング事情

ジェネレーションZを捉える“Emoji”マーケティングとは

松本泰輔

新たな手法やテクノロジーなど、米国企業が取り入れ始めている最新のマーケティング実例を現地よりレポートする。

バーガーキング「チキンフライEmoji」 
人気商品「チキンフライ」のレギュラーメニューとしての再発売に際し、「チキンフライEmoji」キーボードアプリを配信。パッケージもチキンEmojiに連動したデザインに。

日本から輸入されたEmoji(絵文字)は、アメリカの10~20代にとって今や欠かせないコミュニケーションツールとなった。以前は顔文字「(:-)」「ˆ-ˆ)」や省略文字「OMG(Oh My God)」「LOL(Laugh Out Loud)」などが主流だったが、2011年にiPhoneに最初のEmojiが導入されたのを皮切りに、他のスマートフォンやコンピュータのユニコードにも年々追加されてきた。そして若者の後を追うように、Emojiを活用したマーケティングを行う企業が少しずつ増えてきた。

オンライン業界誌『メディアポスト』2月19日版は「現代の10代にとってEmojiだけで会話が成立することは珍しくない。一文字もタイプせずに今の気持ちを伝えている」と述べている。さらに10代を対象に行った同誌の調査では「彼らの51%が『もっとクリエイティブでカッコいいEmojiを企業ブランドにつくってほしい』と願っており、彼らとの会話においてEmojiは不可欠」と指摘する。また、ガーディアン誌US版も「ミレニアル世代も30代半ばにさしかかり、企業の次なるターゲットは2000年頃生まれのジェネレーションZ(Z世代)。彼らはモバイルやデジタルの世界で生まれ育ち、会話の主流はEmojiを駆使したテキスト。企業も、Emojiで彼らと対話する能力があると発信しなくてはならない」と解説する。

新商品プロモ×Emoji

バーガーキングは3月、2005年から7年間販売し好評だった「チキンフライ」をレギュラーメニューに加えると発表した。2000年代中頃から「Subservient Chicken」「Whopper Sacrifice」など奇抜なアイデアのキャンペーンで話題をさらった同社は …

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