洋酒チョコの先駆け こだわりを守りながらも変革を進めたRummyの60年
1965年の発売から2025年で60周年を迎えるロッテの「Rummy(ラミー)」。ロッテには2024年に60周年を迎えた「Bacchus(バッカス)」もあるが、共に根強い人気を誇る洋酒入りチョコレートだ。
ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略
34年前、「ピエトロドレッシング和風しょうゆ」の発売を契機に、福岡から全国へと進出を果たしたピエトロ。創業35周年を迎える2015年も、野菜のおいしい食べ方や魅力を福岡から全国に伝えていく。
左1980 右2015
香ばしい醤油と旨味たっぷりの国産たまねぎを使い、和と洋を融合させた、まろやかな酸味のドレッシング。それが全国に根強いファンを持つ「ピエトロドレッシング和風しょうゆ」だ。
ピエトロは、代表取締役社長の村田邦彦氏がオーナーシェフとして、1980年12月にパスタ専門店「洋麺屋ピエトロ」を創業したのが始まり。今年12月、35周年を迎える。
今でこそ高い人気を誇るピエトロだが、創業から半年は客足が伸びずに苦戦した。その理由の一つが、「博多人の気質」だ。博多は昔から商業の街として栄え、忙しいがゆえに、ラーメンやうどんなど、注文するとすぐに出てくるものを好む一方で、スパゲッティは茹でるだけで10分はかかる。
そこで料理ができるまでの間、前菜代わりにサラダを出すことに。すっぱいものが苦手な村田シェフが、たまねぎと醤油を組み合わせたまろやかな酸味のドレッシングを開発した。
そのドレッシングをかけたサラダを、家では野菜を食べない子どもやお父さんがモリモリ食べるという驚きと喜びの声が増え、お客さんからドレッシングを分けてほしいと頼まれるようになった。当初は“おすそ分け”のつもりだったが、ドレッシング代として過分な金額を置いていくお客さんに申し訳ないということで、価格を決めて販売するようになった。「ピエトロドレッシング和風しょうゆ」の誕生である。
ドレッシングの評判は瞬く間に広まり、出張で福岡に来たビジネスマンなどが買い求め、ピエトロドレッシングはお土産として東京でも知られるようになる。
そのおいしさの評判は高く …