『マーティングの嘘団塊シニアと子育てママの真実』
□ 著者/辻中俊樹、櫻井光行
□ 発行所/新潮社
□ 価格/700円(税抜)
「生活者日記調査」という新手法で、本当の消費者像を導き出す。
生活者日記調査で「本当の消費者像」を導き出す
生活者に寄り添い、「気づき」を蓄積
「若い母親の料理は手抜きだらけ」「シニア層の散歩は健康目的」…。このようなイメージに、違和感を持つ人は少ないのではないだろうか。しかし、これらは市場調査で一般的に使われる「定量的マーケティング」が生み出した“偽物”の消費者イメージである。そんな主張をするのは、『マーケティングの嘘―団塊シニアと子育てママの真実』を櫻井光行氏と共著で上梓した辻中俊樹氏だ。
従来のマーケティングでは消費者に対する定量調査によって市場のニーズを把握し、商品を開発し、広告やプロモーション活動を行い、販売してきた。しかし、サンプルの数を増やしても、定量調査だけでは、真の消費者像には、なかなか迫りづらい。例えば、「あなたは健康に気を遣っていますか」という問いに対し …
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