日本の飲食チェーンが人気。(バンコクにて)
この8月アジア7都市を巡ってきた。一口にアジアといっても、国ごとに経済も文化も違う。
例えば、クアラルンプールのタクシーはスマートフォンをカーナビ代わりに利用していたが、ベトナムでは、そんなタクシーには全くお目にかからなかった。デジタル機器は一切なく、クーラーもぬるめである。一番最新だったのは台北のタクシー。座席背面にデジタルスクリーンが設置され、グルメ情報の番組が流れていた。
こうしたローカルに根差した違いも感じながら、日本と同じような光景にも出くわした。特に、レストランチェーンが立ち並ぶショッピングモールは、なんだか東京にいるのと同じ気持ちになった。定食屋、うどん屋、天丼屋、ハンバーガー屋などなど。いずれの日本発チェーンも待ち行列ができるほど人気である。
マスが生まれつつあるアジアの国々
アジアの国々でこうしたチェーン店が人気なのは、豊かな中産階級が形成されつつあるからだ。
例えば、インドネシアの一人あたりのGDPは10年で4倍に伸びた…
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