きっかけは夏場の売上改善 アイデアマンの創業者が生んだヒロタ「シューアイス」
明治期の文明開化を経て、西洋的なものが日常でも楽しまれはじめた1924年。廣田定一氏が自宅を改装して洋菓子の製造・販売を始めたことが、ヒロタの創業のきっかけだ。その後、シュークリームやマロングラッセを中心とした洋菓子を販売し、1949年には洋菓子のヒロタを設立した。
ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略
2014年で発売35年を迎える「カフェオーレ」。缶やプラスチック容器ではなく、あくまで紙のパッケージにこだわる独自路線を貫き、子どもから大人まで、幅広い層に親しまれている。
香り高いコーヒーとまろやかなミルクに、キャラメルソースの優しい甘さが口いっぱいに広がるグリコのカフェオーレ。その誕生は今から35年前の1979年、当時牛乳を使った本格的な新商品を模索していた中で開発された。
新商品のヒントとして目を付けたのはフランスの“カフェ・オ・レ”だ。「コーヒーにたっぷりミルクを入れる飲み方は、乳業会社の強みを活かすことにもつながり、まさにうってつけでした」と、マーケティング本部コミュニケーショングループ グループ長の和田健史氏は説明する。
コーヒーの自家焙煎やドリップ抽出が珍しかった時代、カフェオーレは自社で豆から抽出したコーヒーを使用。商品名は、日本人が発音しにくい「オ・レ」の部分を「オーレ」と伸ばし、「カフェオーレ」とした。
パッケージは、当時主流だった ...