東京・丸の内で今年3月に開催された「とやま Week in 東京」で行われた、「とやまスペクタクル・マッピング」。
丸ビルの1階にてプロジェクションマッピングを実施。迫力ある映像に聴衆から拍手が起きた。
- 人口:約107万人(2014年3月1日現在)
- 面積:約4247㎢
- イベント:全日本チンドンコンクール、となみチューリップフェア、布橋灌頂会
- 名所:立山黒部アルペンルート、黒部峡谷トロッコ電車
- 世界遺産:五箇山合掌造り集落、国宝瑞龍寺
富山県
(左上)白装束の目隠しした女性たちが朱塗りの布橋を渡る「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」。
(右上)北アルプスを貫く世界的山岳観光ルート。4月には、「雪の大谷」と呼ばれる、高さ20mに迫る巨大な雪壁が現れる。
(左下)富山を代表する食。駅弁や贈答品として全国的に知られる「ます寿し」。
(右下)職人が独自の技法で一つずつ手作りする富山独特の「細工かまぼこ」。
首都圏戦略プロジェクトチームを立ち上げ
2015年3月の北陸新幹線開業を見据え、富山県の国内外に向けたPR施策が活発化している。東京を起点とし長野を経由して富山県につながる北陸新幹線によって、これまで東京から約3時間10分だった所要時間が2時間7分(北陸新幹線建設促進同盟会試算)まで縮まる。また、年間輸送能力が約600万席から約1900万席へと大幅に増えるとあって、観光客やビジネス客の来県に期待がかかっているのだ。
この絶好の機会を最大限に活かすため、同県では2012年5月に「新幹線戦略とやま県民会議」を立ち上げた。石井隆一知事を会長とし、経済界、観光・交通事業者、行政関係者、有識者らによって構成される同会議は、分野別に観光の振興や交流促進を担う「観光・交流戦略プロジェクトチーム」、産業の振興や地域活性化を担う「産業・地域活性化戦略プロジェクトチーム」、新幹線駅を中心とした地域ごとの戦略の企画立案を担う3つの「地域会議」を設置し、官民一体となって効果的な施策を推進していく体制を取っている。
開業のちょうど1年前に当たる今年3月には、東京丸の内で1週間にわたり「とやま Week in 東京」を開催した。富山県の食、伝統文化、自然などの多彩な魅力や新幹線開業を総合的に発信する観光PRイベントで、富山県の伝統芸能ステージや、県にゆかりあるゲストを迎えてのトークショーやコンサートのほか、富山県の雄大な自然や食の魅力をプロジェクションマッピングで丸ビル内の壁面に投影して紹介する「とやまスペクタクル・マッピング」(写真)、工芸品の体験ワークショップ、県産食材を使ったスペシャルランチの提供、地酒の飲み比べなど、富山の魅力をあらゆる切り口から伝える“総力戦”とも言えるイベントでにぎわいを見せた。
さらに、新幹線の開業により、観光、ビジネス面で ...