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アイプラネットのトップが語る「異業種格闘時代に対応できる広告会社へ」

鶴見正樹(アイプラネット)

アイプラネット 代表取締役社長 鶴見正樹(つるみ・まさき)
1952年生まれ。早稲田大学卒業後、三菱電機入社。半導体業務統括部資材部長、役員理事(執行役員)宣伝部長などを経て、2010年4月から現職。

三菱電機グループの広告会社アイプラネットは4月1日付で、同じくグループの印刷会社三菱電機ドキュメンテクスと合併し新たなスタートを切った。合併にあたり、「原点に返ってハウスエージェンシーの存在意義について考えた」という鶴見正樹社長に、今後のビジョンを聞いた。

─新体制の目指す姿は。

このほど合併した三菱電機ドキュメンテクスは、印刷のほか販促物関連の制作にも強みを持つ。三菱電機の国内各所の事業所に拠点を置き、各事業部門に深く入り込んでいるのが特長だ。一緒になることで、新製品開発に伴い準備されるカタログ制作から商品の開発情報を入手して、広告宣伝からセミナー・イベント・展示会なども含め販促領域まで一貫して請け負うワン・ストップのソリューションができる。もちろん、広告会社の業務の中には印刷も含まれることがあり、顧客の要望により柔軟に対応できる。

今や広告会社の競争相手は、必ずしも広告会社とは限らない。かつてはメデイア各社に取引口座を持っていることが強みとなっていたが、デジタルメデイアの普及で環境は様変わりした。我々の仕事を取り巻く環境は、いわば「異種格闘技時代」に入ったとも言える。そんな中で従来型のあるべき姿にとらわれてしまうのは、かえって世界を狭めてしまうことになりかねない。

広告会社と印刷・ドキュメント機能を持つ会社が合併することによって、互いの持ち味を生かして環境変化に対応できる推進力になるはずだ。

─ハウスエージェンシーとして親会社へどう貢献していくか ...

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