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仕事を発注したくなる制作会社とは?

SKE48とコラボの「ココイチ」、投下額の約12倍の広告効果

壱番屋

販促ツールやWEBなどの制作を依頼する際、何を基準に広告制作会社を選定したらいいのか?広告主は図りかねている。広告会社とは違い、広告制作会社は全国に数多くあり、扱うジャンルも規模もそれぞれ異なる。このコーナーでは企業の担当者が何を重視して選定しているのかを聞き、そのポイントを紹介する。

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©AKS

SKE48 ×ココイチ推しトッピン具対決!!
同社メニュートッピングとメンバーの推しトッピングを掛け合わせて推奨カレーメニューを提案した。顧客は好みのカレーソースに好みのトッピングをして、レシートを専用封筒に貼って応募。SKEメンバーがトッピングのジャンル別でチームを組んで競い合い、優勝チームが年賀ポスターとして掲出された。併せてさまざまなプレゼントキャンペーンを実施。広告効果は投下額の約12倍。実売上げ効果は昨対前年比2%を押し上げた。キャンペーン前は客単価ポイントの方が来店客数ポイントより高かったが、キャンペーン開始以降は逆転した。男性7割を占める主力顧客層に充当された形となった。顧客層からの支持は概ね60~70%程度は好意的だった。

カレー専門店チェーン最大手の壱番屋。同チェーンが追うべく目標は、来店利用・在宅宅配利用の顧客開拓である。利用顧客データの凹みと膨らみを見誤り、短期と中長期の視点を間違えると、打つべく企画・施策も間違えてしまう。成功・失敗はすべてこの方程式に充てはまるか否かで決まる。目標や目的が主語であり、コンテンツが主語になることはないと商品企画部販売促進課 課長の徳永篤宣氏はいう。

昨年10月から実施しているSKE48とのコラボキャンペーンは、広告会社とタレント事務所の全面協力、テレビCM、SNSなどでの顧客と企業とタレントとのコラボ情報発信が融合したことなどにより、投下額の約12倍の広告効果があったという。

同社では、コミュニケーションを制作する会社の存在を外部スタッフと捉えている。「外注先や業者ではなく、自分たちではできないことをしていただける大事なスタッフと捉えています。重要なのはその関係性を早く築くことです。受注を獲ることに集中しがちな広告会社が多い中で、本当にその企画・施策が相互間のWIN-WINになるかどうかを、受注以降も下部スタッフだけに任せるのではなく、トップが陣頭指揮を受注額に関係なく指揮する。これは内外関係なく、究極のまさにその人の信用に関わることと考えます。企画の成功は覚悟に左右されます。これは広告会社だけではなくクライアント側も同様ですが」と徳永氏は話した。

    制作会社に求めること

    • 広告主企業と良好な関係性を早く築くこと
    • 企画や施策が相互間のWIN-WINになるかどうか考える
    • トップが陣頭指揮を受注額に関係なく指揮する

    制作パートナーは同じ目標に向かって進むスタッフとして捉える。企画が成功するかどうかは制作トップの覚悟に左右されると考える。

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