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特別対談

澤本嘉光×妻夫木聡「見た人の幸せをちょっとだけ増やせる。CMをつくるのは、素敵な仕事。」

澤本嘉光×妻夫木聡

「CMの賞とりレースでの不思議で信じられないように面白い出来事を真実50%、フィクション70%で描いてみたら、100%をかなり超えてしまいました・・・」。人気CMプランナーの澤本嘉光さんが、脚本を書いた映画『ジャッジ!』が2014年1月11日に公開となる。

舞台は世界一のテレビCMを決める「サンタモニカ国際広告祭」。世界の一流クリエーターが集う場に、なぜか参加することになってしまった落ちこぼれクリエーターの太田喜一郎。自社の「ちくわ」のCMを入賞させられなければ、即クビが確定!というピンチの状況を、太田は無事乗り切れるのか?脚本を書いた澤本さんと太田を演じる主演の妻夫木聡さんは、東京ガス「ガス・パッ・チョ!」、トヨタ自動車「ドラえもん」シリーズでも共に仕事をしてきた間柄。プライベートでも親しいという二人に、「ジャッジ!」について、さらに広告の仕事について話を聞きました。

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舞台は世界一の広告祭

――澤本さんの脚本を最初に読んだ時の妻夫木さんの感想は?

妻夫木:澤本さんは普段は15秒、長くても30秒で勝負するCMの世界で仕事をしている方。映画のような長編になっても、いつもの澤本節が効いたストーリー展開になるのだろうか...と正直、心配したところもあったんです。ところが、脚本を読んで最初から完璧な仕上がりなので、驚きました。力を抜くところは抜きつつ、勝負するところは「これでもか!」というくらいに攻めてくる。メリハリがあって、すごくバランスのとれた本だなと思いました。映画の脚本を完全に一人で書ききったのは、今回が初めてだと思うのですが、創造力をここまで持続させるのは、相当に体力が必要だったと思います。

澤本:ところどころで、CMみたいなテンポ感が入っていてもよいとは思いますが、それで2時間持たせようとすると、見る人もおなかいっぱいになってしまうし、絶対に失敗すると思ったので、そのあたりのバランスを考えて脚本を書きました。あと広告業界を舞台にして物語を描いてはいるけれど、業界の人にしかわからないようなものにはしない、ということも強く意識しています。

あえてバッファをつくる

――妻夫木さんはCMにも出演されるので、よくご存じと思いますが、でも普通は広告をつくる人たちの存在って、あまり意識されないですよね。

妻夫木:そうですね。子供の頃はCMって意識していなかったどころか、むしろ「番組の続きを見たいから、早く終わらないかな...」と思っていた節もあるくらいで。役者を始めてこの業界の存在を知ったのですが、でも振り返ってみると、印象に残っているCMもたくさんあったなと思います。

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