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国内企業のデジタルマーケティング実態

次世代のデジタルマーケティング、キーワードは「統合」

キリン×日本航空×コクヨ

企業でWEB・デジタル業務を担当しながら、それぞれ広告、広報、ソーシャルと異なる領域を主戦場とする3人。WEB部門・担当者に求められる役割の変遷や、現在抱える課題、今後の展望について意見を交わした。

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小川直樹(おがわ・なおき)(左)
キリン CSV本部 コーポレートコミュニケーション部 Web推進担当 SNSチーム
1992年キリンビール入社。2004年にインターネット関連業務の部署へ異動。メルシャンを経て、現在はキリンビール7つの公式ソーシャルメディアと共創コミュニティ「キリンビールカンパイ会議」の戦略立案・PDCAを推進中。

佐藤詠美(さとう・えみ)(中)
コクヨ 広報コミュニケーション部 クロスメディア企画グループ
家具営業などを経て、2000年より社内公募によりウェブマスターとなる。現在は、コクヨグループWEBサイトを統括しながら、主にブランド発信にかかわるコンテンツを企画・運営する。2012年6月に動画サイト「コクヨチャンネル」を立ち上げ、現在約60本の広報動画を自社メディアで配信している。

関口和生(せきぐち・かずお)(右)
日本航空 調達本部 調達第二部 営業グループ マネジャー
1999年からJALでWEB宣伝を担当。現在はWEB販売部と調達本部と兼務し、JALおよびJALグループのWEB宣伝のコスト管理、実務を実施。さらに宣伝部とも連携し、ブランディング目的の宣伝活動と売上直結型の販促活動の両方の企画立案から効果検証までを実施している。

『効率化』の光と影どうなる? 次世代の担当者

――WEBのお仕事を長く担当されている皆さんですが、特に関口さんは99年からこの領域に関わっています。

関口▶ 99年頃はバナー広告のクリック率が30~50%という時代があったんです。それがあっという間に1%を切るまでに低下して。当初はユーザーにとってもバナー広告が目新しく、クリック率の変化はユーザー側のリテラシー向上の表れだと思いますね。

佐藤▶ サイトの集客率も低下しています。以前はどこの企業もリッチなコンテンツに力を入れていましたが、「お金をかけて凝ったクリエイティブにしても、見てもらえない」という諦めの気持ちもあってか、過度に効率的なサイトを目指す方向にあることに懸念を抱いています。

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