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国内企業のデジタルマーケティング実態

Web研・本間 充代表に聞く「2014年、デジタルマーケティングを成功に導く7つのポイント」

本間 充

組織づくり、人材育成、スキル・知識向上、ツール選び...WEB・デジタル活用においてはまだまだ課題が山積みという企業も少なくない。自社のデジタルマーケティングを一歩前身させるために、すべきこととは?

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1. 業務プロセスのデジタル化

「デジタルマーケティング」の業務において、注目されてきたのはネット活用とデータ分析の2つだと思いますが、いま僕が最も重要なポイントだと考えているのは、「宣伝部門やマーケティング部門の業務って、デジタル化・IT化されていますか?」ということです。顧客接点は次々とデジタル化しているのに、それに付帯する業務はIT化されていません。たとえばネット広告のデータはメール入稿ですし、テレビCMはディスク納品。ディスク自体はデジタル化されているとは言え、業務プロセスはかなりアナログです。ここが今後、諸外国と比較した際に日本のマーケティングの大きな問題になってくるのではないかと考えています。「デジタルマーケティング」と呼ばれる取り組みはもちろん進めていかなければならないのですが、その足元の業務がデジタル化されていないことが、大局的な見地から言って、ひとつ問題だなと感じています。

2. 部門内の情報・ノウハウ共有

WEB・デジタルの担当者と4マスメディアの担当者の間で情報・ノウハウが十分に共有されていない状況も懸念しています。たとえば、リアルタイムに広告枠を購入できるのがネット広告の基本ですが、今やテレビ、ラジオ、新聞・雑誌の電子版の広告も技術的にはリアルタイムで購入することが可能です。そんな基本的なことでも、宣伝・マーケティング部内で共有されていないケースが散見されます。WEB領域では当たり前のようにやっているのに、4マスではできていないことがある。それが業務効率の低下や機会損失につながっていると考えています。

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