生成AI広告、TikTok規制法、X離れにブルースカイ 2025年の米国・マーケティングはどこに行く?
ここ数年の人工知能(AI)の発達により対応を迫られている米マーケティング業界。2025年はどのような年になるのだろうか。
米国広告マーケティング事情
アメリカ小売業界は、11月第4木曜日の感謝祭からクリスマスまでの「ホリデー・シーズン」が大商戦期。この期間が、年間売上の大半を占める。「それまでの赤字を"黒字"に変える」という意味で感謝祭翌日は「ブラック・フライデー」と呼ばれるが、今年は暦の関係上、クリスマスまでの期間が26日しかなく、32日あった2012年より6日少ない。これは小売業者にとって大きな痛手で、ウォルマート、ターゲット、メイシーズ、コールズなど大手チェーン店は感謝祭当日、例年より早い時間から店を開けるなどの対策を講じた。
またブラック・フライデーの翌週の月曜日は「サイバー・マンデー」と呼ばれ、オンライン・ショッピングサイトがバーゲンを開始する日だ。年々スマートフォンやタブレットを用いたモバイル・ショッピングが増加しており「ショッピング・アプリ」の開発が盛んになっている。本号では今年ホットなショッピング用アプリを特集する。
大手デパート・メイシーズは新アプリ「Star Gifts」で製品ビデオなど、より多くの情報を提供し、モバイルから直接販売に結びつける狙い。