S&Bマジックレシピーエスビー食品
企業がスマホアプリを活用する際のポイントのひとつに「顧客視点と企業視点の両立」があります。今回、「S&B マジックレシピ」を推薦する理由は、その2つの視点がバランス良く設計されている点にあります。特にこのアプリは、顧客がアプリを利用することのメリット(価値)を非常に分かりやすく表現できている点が魅力となっていると思います。

日々、多くの新規アプリがマーケットに登場するなか、「いかに顧客にアプリをダウンロードしてもらい、継続利用してもらうか」は、企業にとって重要な課題です。本アプリは、食品を提供する企業としての強みを活かして、「料理のレシピ」をコンテンツの主軸とし、そこに、料理の初心者から上級者までさまざまなニーズに答えられるよう、検索機能を充実させる工夫をしています。
スパイスやハーブの種類、「あっさり」「リッチな気分」といった今の気分での検索に加えて、同社商品のパッケージに印刷されたバーコードを読みとって関連するレシピを検索することもできます。これらの検索機能は、「便利」であることはもちろん、マンネリ化しがちなスパイスやハーブの使い方の幅を広げることに役立ちます。一方、企業視点で見ても、購入した商品を活用して料理を楽しむ満足感を顧客に与えることで、商品の購買訴求につながります。
企業にとって、商品の購入後も顧客と継続的に接触することは重要なテーマです。その点で、このアプリは、商品が利用されるタイミングで有機的に顧客とつながるタッチポイントとしての役割を見事に果たしています。あらためて、企業アプリを提供する際には、「顧客と企業」の両視点を常に意識してコンテンツを企画・制作することをおすすめします。
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竹下直孝氏ソニー プロフェッショナル・ソリューション事業本部 FeliCa事業部 FLO:Q室 室長2005年に"ウィジェット/アプリをメディアに!"をコンセプトとした「FLO:Qプロジェクト」を発足。2006年にはPCをプラットフォームとした企業向けのウィジェットASPサービスを開始。2010年末に、スマホ向けサービス「きせかえカレンダー」をリリース。これまでの累計DL数は100万、サービス提供企業数は100社を超えている。 |
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