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広告界就職ラボ

人事担当者に聞きました(2)博報堂の「PEOPLE EXPERT」とは?

博報堂人事局/HAKUHODO UNIV.

人が資産の広告会社。その広告会社で採用・人材育成を担う人事部門に求める人材とは?
今回は、博報堂人事局の金丸紀之さん、同社の企業内大学「HAKUHODO UNIV.」の飛田亮さんにお話をいただきました。
広告会社への就職を考えている学生さんは必見です。

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2014年度新卒採用のパンフレット。職種も年次もさまざまに異なる40人の社員=「PEOPLE EXPERT」へのインタビューがまとめられている。

Q:学生時代に心掛けておくとよいことはありますか?

博報堂は「生活者発想」というフィロソフィーを掲げているように、常に発想の起点が「人」にあります。2014年度の新卒採用コンセプト「PEOPLE EXPERT」は一人ひとりが「人のプロフェッショナル」であろうという考え方です。人のプロフェッショナルをめざす上でまず必要となるのは、コミュニケーションの総量を増やすこと。人は、いつでも本音や真実を話してくれるわけではありません。建前を言ったり、感覚や理屈でものを言うことも当然あります。そうした表面的なことに惑わされずに、本質を見抜く。人との関わりや対話の中で、そのスキルを身に付けてほしいと思います。

今は、携帯やSNSが普及し、「つながる」こと自体は容易な時代です。しかし、もう一歩踏み込んで、相手の本音を引き出したり、相手のモチベーションを上げたりと、コミュニケーションの中で相手をポジティブにするという視点を持ち、その方法を見つけ、実行することが大切だと思います。入社後は、どんな仕事もチームワークで進めます。そこで生まれるものが、博報堂ならではのクリエイティビティになる。多様な人が集まって、相乗効果を高めるには、互いのポテンシャルを引き出す必要がある。それをできる人が、チームの中で機能する人だと思います。

また、見聞きするだけではなく、触れる・嗅ぐ・味わうといった、五感をフルに使った多様な体験をすることも重要です。もっと言えば、そうした体験の中で、「この感じを、言葉/もの/絵/音楽に例えるとどうだろう?」と考えてみる。体験したこと、そこで感じたことを、いかに具体的に人に伝えられるかを、周りの人よりも少し強く意識すると良いかもしれません(人事局人事部・金丸紀之氏)。

Q:学生のどのような点を見ていますか?

話を聞いていて面白い学生は、自分の体験について、その人らしい気づきや解釈を持っています。自分らしい感じ方や気づきを、どう表現するか。人より少し、そのことを意識してみると良いかもしれません。物事の感じ方や、表現の仕方に差があるからこそ、チームで仕事をする時に、クリエイティブなものが生まれるのだと思います(HAKUHODO UNIV. ・飛田亮氏)。

Q:どんな人を採用したいですか?

「人」を動かす方法は無限にあります。必要なのは、これからの時代に人を動かすために、何が変わって、何が変わらないのかを考えること。何に目が向いてなければいけない、ということではなく、未来の変化を意識して「こんなものが必要になるのではないか」という、自分なりの思いやロジックに基づく、柔軟な発想があるといい。それこそが、コミュニケーションビジネスに必要な個性だと思います(金丸氏)。

 

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