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プレゼン力診断

お家騒動で注目、大戸屋HDの窪田社長のプレゼン分析 「創業家」への思いは届くか

永井千佳(エグゼクティブ・スピーチ・コンサルタント)

経営者の「プレゼン力」を診断。声・表情・身振り・ファッションといった視点から毎号、分析します。

大戸屋ホールディングス
代表取締役社長
窪田健一

at.11月9日(水)
大戸屋ホールディングス事業戦略発表会
in イイノホール

海外展開なども発表注目のお家騒動は「進展なし」とコメント
大戸屋ホールディングスの窪田健一社長は11月9日、都内で中期経営計画や事業戦略を発表した。「大戸屋ブランド」の確立やマーケティングの強化、海外展開の拡大といった経営方針について説明したほか、昨夏の創業家逝去に伴い勃発した「お家騒動」については「進展はない」というコメントに留まった。

1時間にわたる事業戦略発表会で、始終硬い表情のまま資料を読み上げた窪田社長。15秒以上黙る場面もあり、ハラハラさせられた。そんな緊張感がある面持ちに変化が見られたのは質疑応答の時間に入ってからだ。

「ライバルのメニューは500円台。『大戸屋は高い』というイメージがあるのではないか?」という鋭い記者の質問に、窪田社長は微動だにせず答えた。「安さに流されては大戸屋でなくなる。今、来ているお客さまががっかりしてしまう。今後も味で勝負。大戸屋のこだわり・存在意義はここにある。価格競争には興味はない」。記者を真っ直ぐに見据えて …

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