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担当者が語るIRの現場

中国市場の「情報収集役」 リアルな現地情報を社内へ送るナブテスコのIR

ナブテスコ

従来の定型的な情報開示に留まらず、多様な方法で株主や投資家、アナリストに社の魅力を伝えようと試みる、IR実務担当者が登場します。

個人投資家向けのツールとして「ナブテスコのものづくりカルタ」も制作。

ナブテスコはBtoBの機械コンポーネントメーカーです。2016年度の売上高は2500億円を計画しており、近年資本市場では日本のみならず、海外でも知られる存在へと成長しました。持株比率も海外投資家が約55%(2015年12月現在)を占めています。一方、個人投資家の比率は12%程度と、東証一部上場企業の平均(約20%)と比べて低い状況にあります。よりバランスの良い経営環境を目指し、個人株主獲得を意識したIRに注力しているところです。

最近ではリクルーティングやインナーブランディングも兼ねてテレビCMもスタートし、一般の知名度アップを図っているほか、個人投資家向けのツールの制作にも力を入れて取り組んでいます。その中でも好評だったのが「ナブテスコのものづくりカルタ」。「エネルギー 生み出す風車の 立役者」「海に出す 船を仕上げる プロ魂」といった、当社の多岐にわたる事業について紹介しています。2014年に新聞に広告出稿したものをカルタに仕立てたもので、読者プレゼントとして募集したところ、1000人の枠に5000人からの応募があるという、反響の大きい取り組みとなりました。

海外向けのIRには、2007年から取り組んでいます。2008年にはリーマン・ショックの起きたまさにその日に海外へのIR活動を行っており、投資家とのミーティングが急きょ中止となったこともありました。現在は ...

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