インナーコミュニケーションを活性化させ、事業の成長を後押しする役割を担う社内報。今回はキッコーマンのグループ報制作の裏側に迫ります。
キッコーマン『キッコーマンワールド』
日本の食品メーカー大手のキッコーマン。持株会社制への移行を機に2009年、社内報をグループ報へと変更した。国内外のグループ会社で配布している。
「これまでは国内に目がいきがちで、海外の情報があまり伝わってきませんでした。グループ報発行の目的は、グループのベクトル合わせの一助になるような情報を発信することと、海外を含めた各グループ会社の事業内容を共有することが一番だと考えています」とHP・グループ報グループ長の山下弘太郎氏は説明する。
2013年からは、テーマによって英語を併記することも始めた。海外拠点でも回覧したり、掲示したりして活用している。2015年7月号の特集「キッコーマングループの食育最前線」では、他社の取り組み事例として、ヤクルト本社と理研ビタミンに取材するなど、会社の枠に留まらない活動も行う。
「食育は全社をあげて取り組んでおり、活動10年目を迎えた2015年は、年間を通して様々な切り口で取り上げました。他社に協力いただいたことで、自分たちの活動を見つめ直す良い機会になったと感じています」。
誌面づくりを支える存在として、社員アンケートも活用。メールに加え …
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