顧客や知名度の獲得、他社との連携、社員数の増加と社内コミュニケーション……。起業から間もないベンチャーの経営には、様々な壁が待ち受けているもの。その課題解決の一助となり、成長に貢献してきた広報活動のモデルケースを紹介する。
一流の経営陣参画で話題に
(写真左から)副社長に元みずほ銀行の乗松文夫氏、元ゴールドマン・サックスの小泉泰郎氏を経営陣に招き入れ、その人脈から新たな事業提携のチャンスもつかんでいる。「ウェルネス経営協議会」(写真右)もそのひとつ。
対外的な発信が成長に直結
専用のアプリを使って、トレーナーや管理栄養士などのダイエット専門家からマンツーマンで60日間のサポートプログラムを受ける「FiNCダイエット家庭教師」を運用するFiNC。BtoCのサービスに加え、従業員の健康問題解決についてアドバイスする「ウェルネス経営ソリューション」などBtoBのサービスも手掛けている。
注目を集めるのは、その経営陣だ。副社長は元みずほ銀行の乗松文夫氏で、社外取締役には元ナイキジャパン社長の秋元征紘氏、元ミクシィ代表取締役の朝倉祐介氏などそうそうたる面々が並ぶ。サッカー日本代表の岡田武史元監督が株主になったことも話題になった。創業4年のベンチャーながら、一流の経営陣らを集結させたのは、代表取締役社長CEOの溝口勇児氏だ。
その成長性に対する期待値は高く、2014年には日経ビジネスの「社長が選ぶベスト社長」にも選ばれている。さらに2015年10月には …
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