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プレゼン力診断

トヨタ・豊田章男社長を分析「聴衆と創り上げ、魅了するトッププレゼン」とは?

永井千佳(エグゼクティブ・スピーチ・コンサルタント)

経営者やPRパーソンの「プレゼン力」を診断するコーナー。声・表情・身振り・ファッションといった視点から毎号、分析します。

IPC会長が来日で調印式 トヨタが最高位スポンサー契約 
トヨタ自動車は11月26日、パレスホテル(東京・千代田)でパラリンピックの取り組みに関する発表会を開催した。2024年まで、最高位となるIPCワールドワイド・パラリンピック・パートナーのスポンサー契約を締結したもので、国際パラリンピック委員会のフィリップ・クレイヴァン会長と調印式を執り行った。

記者の鋭い質問に豪快な笑顔

冒頭、トヨタ自動車・豊田章男社長による英語のプレゼンは、ダイナミックな身振り手振りとともにプロンプターを正確に読み上げ、リズムも良く、計算通りに進んだ。しかし惜しいのは、プレゼンの練習風景が透けて見えてしまったことだ。経営トップのプレゼンは、いかに練習を重ねてもそれを微塵も感じさせず、その場にいるリアルな聴衆と一緒に創り上げ、生み出すものだ。だから聴衆は経営者の言葉に宿った魂を感じ取り心動かされるのだ。

しかし会見の最後に、ライブならではの人間味あふれる瞬間もあった。経済誌の記者が「最近、豊田社長の発言は『諦めない』『全員がバッターボックスに立つ』といった精神的なメッセージを強調しているのはなぜか」と …

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