忖度なきイノベーションで独自色を打ち出し成長を目指す
経営者の「プレゼン力」を診断。声・表情・身振り・ファッションといった視点から毎号、分析します。
プレゼン力診断
「究極のお土産」をセレクト 復興庁が東北の食品を発掘
復興庁は9月14日、東北を代表する食品を発掘するコンテスト「世界にも通用する究極のお土産」に関するシンポジウムを都市センターホテル(東京・千代田)にて開催した。当日は品評会もあり、100以上の商品から「究極のお土産」を選出。このほか、「お土産の価値追求について」というテーマで三越伊勢丹ホールディングスの大西洋社長が基調講演を行った。
カリスマ性をあまり感じさせない、物腰柔らかで控えめな話しぶり。中でも印象的だったのが、パネルディスカッションで島津麹店の納品を即決した決断力、そして小泉進次郎復興大臣政務官(当時)からの「岩手県久慈産短角牛の赤身は美味しいし量も食べられる。三越さんではいくらで売ってますか?」という質問に対して、会場にいる詳しい社員にさりげなく「こういうときはサッと立ち上がって答えましょうね」と振りながら、会場の雰囲気を盛り上げる様子。「優れたリーダーは、普段は存在感を消しながら全体の空気を優しく見守る」ことを実感させられた。三越と伊勢丹という老舗百貨店合併で大きな変革を求められるこの時期こそ、社員の潜在力を引き出す大西社長ならではの柔らかなリーダーシップが必要なのかもしれない。
プレゼン開始直後は聴衆が最も集中する時間帯だ。しかしここで話す立ち位置を探し …