自社の発信力を高めたいとき、どのようなポイントに注力すべきだろうか?「とりあえず枠組みだけつくってしまった」「ネタ不足になりがち…」といった広報担当者が陥りがちな課題や悩みについて、専門家が解決策をお答えします。
1. 「自社メディアを作りたい!」
その前に、戦略はあるか
前身となるサイトから戦略を見直し、奏功した月桂冠の「和酒らぼ」。
「発信したい!」という思いが先走り、メディアという枠組みを立ち上げることを優先させていないだろうか?「コンテンツサイトやSNSを始めてはみたけど、何を発信すべきか迷走している」というのは良く聞く話。そんな事態に陥らないよう、まず誰に、どんな情報を受け取ってほしいのか、その結果、「リードを獲得したい」「ファンを増やしたい」といった、目的を明確にしたコミュニケーション戦略をしっかり立てよう。
2. デジタルだけじゃない!
「人」も「オフィス」もメディア化
7月に移転したサイボウズの新オフィス。
「新しい働き方」が体感できる。
オウンドメディアといえば、コーポレートサイトやコンテンツサイトなどデジタル上に限ったステークホルダーとの接点を思い浮かべる人も多いかもしれない。しかし、視野を広げれば、社員もオフィスも、立派な「メディア」。例えば、社員が配る名刺に工夫をしてみる、オフィスでイベントを開催してみる……など、自社の発信力を高めるポイントはそこかしこにある。
3. デジタルは“リアルと等身大”
フィクションは受け入れられにくい
SNSを通じて、他人のリアルな生活まで垣間見ることができる昨今。そんなデジタルの特性に慣れ親しんだユーザーには、リアリティのある生活感覚から外れた …
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