従来の定型的な情報開示に留まらず、多様な方法で株主や投資家、アナリストに社の魅力を伝えようと試みる、IR実務担当者によるリレー連載です。
「マルチブランド戦略」で成長
ポーラ・オルビスグループは、今から80年以上前、創業者が手荒れに悩んでいた妻のために独学でクリームをつくり、それを自転車に載せて使い方を説明しながら一軒一軒訪問して歩いたことから始まります。女性の社会進出、ライフスタイルの変化が進むにつれて、基幹ブランドである「ポーラ」が訪問販売から店舗型モデルへ進化し、「オルビス」が業界に先駆けてインターネット販売を開始するなど、市場やお客さまのニーズを捉え、絶えず変革を続けてきました。2006年にはポーラ・オルビスホールディングスを設立し、持株会社制に移行しました。現在、コンセプト、価格、チャネルが異なる9つの化粧品ブランドによる「マルチブランド戦略」と「ダイレクトセリング」「スキンケア領域への集中」を強みとしています。2010年に東証一部へ上場したことで、認知度、理解度も高まり、おかげさまで5期連続の増収増営業利益を達成しています。2020年ビジョンである連結売上高2500億円以上、営業利益率13~15%、海外売上高比率20%以上に向けて着実に推移しています。
6月21日に開催された女性限定セミナー約100人が参加するなど、人気が高い。また、株主総会では優待商品を実際に試せることが好評だ。
女性限定セミナーも開催
IRは1人が個人投資家の専任で、現在は計4人が担当しています。化粧品事業を中心に展開する当グループは、女性のファン層を広げ、女性株主を増やしていくという方針を持っています。女性投資家の皆さんは、「財務」「業績」「将来性」だけでなく …