日本郵便は従業員が40万人もいる巨大組織。保守的な体制の中で新規施策を生み出すために実験と一点突破を繰り返し、組織の新たな立ち位置を築いていく。
法人を支援する事業として打ち出した
「ダイレクトマーケティング」と、「フルフィルメント」「ロジスティックス」の2つの柱。
その一環として、雑誌の『クロワッサン』(マガジンハウス)とコラボレーションしたカタログや、男性向け提案商品のオリジナルカタログもつくった。
「郵便事業を再びイノベーティブな存在にしたい」という強い理念のもと、数々の新規プロジェクトを立ち上げてきたのが、日本郵便・常務執行役員の中島直樹氏だ。大組織における変革方法について、「郵便は従業員が40万人もいる巨大組織です。保守的であり、特に新規施策に対しては柔軟な対応が困難なことも多い。そこで私が取ったアプローチは『小さな実験室』と『一点突破全面展開』です。すべてを一度に変えるのではなく、まずは …
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