スカイマークの経営破たん。業界が騒然とする中、最も衝撃を受けたのは約2000人の従業員だ。いち早く支援に乗り出した投資ファンド、インテグラルの佐山展生氏がまず着手したのは、全支店を回り従業員の不安を払拭することだった。
2月28日、スカイマークの従業員やその家族を羽田空港本社に招き、見学会を実施。
機内の様子を見学してもらい、同社の現状について説明した。
M&Aの第一線で活躍
運輸・航空業界に大きな衝撃を与えた、国内航空第3位のスカイマークの経営破たん。同社は今年1月28日、東京地裁に民事再生法適用を申請、新たなスタートに向けて舵を切ることとなった。いち早く同社の支援に乗り出したのが佐山展生氏率いる投資ファンド、インテグラルだ。
佐山氏といえば、阪急・阪神合併時に阪急側のアドバイザリーを務め、阪神株式の大量取得に乗り出した村上ファンドとの交渉役を務めたことでもその名を知られ、日本においてM&Aの第一線で長年活躍している人物だ。
現在も投資ファンドのトップとして企業への投資を行い、数々の企業の「変革」に取り組んできた。経営が大きく変化する局面において、従業員にどのような変化が生じるのか。また、社内に必要とされるコミュニケーションとは─。現在、再生計画や支援先のエアラインをめぐり、大きく揺れるスカイマーク。キーパーソンである佐山氏にインタビューした。