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進化する動画PR

「古河気合筋肉」って何だ?BtoB企業がブランディング動画を始めた理由

古河機械金属

銅山経営から事業を始め、140年にわたり日本の産業を支えてきた古河機械金属。かつて自社の歴史や事業をほとんどステークホルダーに発信していなかった時期から一転、「古河気合筋肉」という広告コピーや動画を通し、企業ブランディングに注力している。

古河機械金属

「Welcome to the Furukawa Planet」
www.furukawakk.co.jp/fkkplanet/

基本情報
開設 2013年2月
対応言語 日本語、英語
管轄する部署 企画推進室 広報・IR課
更新体制 広報・IR活動、コーポレートサイトの管理のほか企業広告も管轄する広報・IR課にて運営する。2015年は140周年動画も制作した。同社は事業ごとにグループ会社があり、各社が製品プロモーション動画を制作しているケースも多いため、集約してそれらも掲載。

インナーブランディングも目的

日本を代表するBtoBの機械・素材メーカーであり、今年創業140周年を迎える古河機械金属。同社では2013年にブランディング&動画サイトを立ち上げ、会社の歴史やインフラ事業紹介の動画などを集約するほか、一風変わった内容の「気合筋肉編」「UNICミニ・クローラークレーン女子編」といった動画もある。

サイト開設のきっかけとなったのは2011年、認知拡大を目的に電車内のドア上ステッカー広告を出稿したこと。社名を知らない人や学生にも振り向いてもらうおうと、正式な社名とそれをもじったコピー「古河気合筋肉」を並べて掲出している。このフレーズのインパクトは絶大で、取引先などからの評判も良いことから毎年、継続的に実施してきた。企画推進室 広報・IR課参事の芥川良平氏は「“斬新すぎる”と当初は反対の声もありましたが、トップの英断で思い切って採用しました」と説明する。

動画サイトは、この広告で同社に興味を持った人が訪れる受け皿として機能している。さらに詳しい情報を求める人はコーポレートサイトへと誘導する仕組みで、英語版にも対応。海外からのアクセスも見込んでいる。

同社は栃木県の足尾銅山経営を発端に …

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