この10年、現場で挑戦を続けてきた35人の実務家の皆さんが考える広報の仕事の醍醐味とは? 企業はもちろん、自治体や大学まで、あらゆる場面で広報の力を実感したというエピソードも満載です。未来への提言、読者へのメッセージもいただきました。
ジョンソン・エンド・ジョンソン コンシューマー カンパニー
大学卒業後、PR会社勤務を経て外資系企業入社。インターナルコミュニケーション、ブランドPR、コーポレートPR、CSR、デジタルコミュニケーションなどの業務を歴任し、2013年10月より現職。
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Q1:広報の仕事における「座右の銘」/その理由を教えてください。
A1:意志あるところに道あり/決まったひとつの正解があることの少ない広報の仕事は、結論そのものも、結論に至るまでの道筋も、その時々の状況や担当者の気持ちひとつで大きく変わることが多いです。だからこそ自身が何を成し遂げたいのか、強く明確な意志を持つことの重要性を改めて感じています。
Q2:これまでのキャリアのなかで、最も広報の力を実感したエピソード、仕事の醍醐味や面白さ、やりがいを感じた経験を教えてください。
A2:ひとつに絞ってお話しするのは難しいです。楽しかったものも苦しかったものも、振り返るとそれぞれが新しい経験や学びを自分にもたらしてくれました。共通しているのは、社内外含め複数の人と一緒のチームとして議論を交わし、考え悩みながらつくり上げたものやアイデアが、メッセージを伝えたかった人たちにしっかりと受け止められ、それに対する明らかな反応が返って来る。この一連の流れを自分自身でしっかり感じている時には、大きな充実感ややりがいを感じます。
Q3:この先10年の間に、広報の仕事に求められるスキルを教えてください。(3つまで)
A3:(1)思い込む(2)つなぐ(3)慮る
Q4:過去10年の「広報」の役割の変化。これからの企業・社会における「広報」の意義や役割とは?
A4:テクノロジーやプラットフォーム、情報ソースや情報の掲出先の多様化に伴い求められる知識に変化はあるように感じていますが、「何を、誰に対して、どのように伝えていくかを考える」という広報の本質的な役割は、そこまで大きく変わっていないような気がします。