この10年、現場で挑戦を続けてきた35人の実務家の皆さんが考える広報の仕事の醍醐味とは? 企業はもちろん、自治体や大学まで、あらゆる場面で広報の力を実感したというエピソードも満載です。未来への提言、読者へのメッセージもいただきました。
千葉県流山市役所 マーケティング課 メディアプロモーション広報官 民間企業で14年間、営業、マーケティングなどを担当。その後、流山市の任期付職員公募に応募し、全国初の「まちを売る」自治体プロモーションの道に入る。
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Q1:広報の仕事における「座右の銘」/その理由を教えてください。
A1:オープンマインド/過去の経験知や思い込みにとらわれず、いったん自分の中に受け入れて咀嚼してみる頭と心の柔軟性が大切だと思っている。
Q2:これまでのキャリアのなかで、最も広報の力を実感したエピソード、仕事の醍醐味や面白さ、やりがいを感じた経験を教えてください。
A2:知名度・イメージともに低かった流山市、いわゆる「非モテ系」から、広報やプロモーションによって、どうやら最近すごいらしい流山市…という「モテ系」へ変化を遂げ、主に市外からの取材やコラボレーションの依頼が増え続けていること。そしてその変化を、市民の方々が嬉しそうに語り、住んでよかったと言ってもらえること。
Q3:この先10年の間に、広報の仕事に求められるスキルを教えてください。(3つまで)
A3:(1)ふつうの感覚(2)編む力(3)加工する力
Q4:過去10年の「広報」の役割の変化。これからの企業・社会における「広報」の意義や役割とは?
A4:これまでの広報は、情報を知らせる・伝える側面が強かったかもしれないが、この先は人が新しいことにチャレンジできたり、新たなコミュニティ形成のきっかけになったり、人の行動変化を後押しできるような「本来の意味の広報」になったらいいと思うし、そうなっていくように仕事していきたい。
Q5:「広報会議」読者、これからのPR・広報の仕事を担う皆さんへメッセージをお願いします。
A5:広報は、辛いけど楽しい、嫌いだけど好きでやめられない「ダメ彼氏」みたいな仕事だと思っています(笑)。