地域プロデュースに携わる筆者が、リレー形式で登場する本シリーズ。九州を拠点に活動する、ブンボの江副直樹さんによる連載は今回が最終回。地域のプロジェクトと広報による効果について、解説していきます。

(写真左)福岡県那珂川町、南畑ぼうぶら会議の面々。元は区長会の集まりだった。衰退する地域の活性化を真剣に考える。平均年齢65歳。
(右)写真講座を受講中。いまでは、全員がFacebookのアカウントを持つ。その後、ガイド本を作り、この秋にはアートウォークのイベントを成功させた。
口の端に乗って。
早くも最終回ということで、もう一度言う。知らないものは買えない。知らないところには行けない。前にも言ったが、何度でも言う。情報発信、広報、広告、宣伝、等々。言葉は違えど、情報を届けなければ、また到達しなければ、それはないのも同じ。狼煙の古代から、インターネットの今日まで、情報は口コミによって広がる。現代は、口コミがテクノロジーによって、変質しながら、増幅しているに過ぎない。情報は口から口へ。
企画力と表現力?
声を上げなければ聞こえないということなのだが、問題は声の上げ方。有名になればいいわけではない。認知の質が重要だ。訴えたい事実が良好なイメージとともに伝わるかどうか。それらをコントロールするのは、詰まるところ文章と写真などのビジュアル。そうしたエレメントの関係を作り、まとめるのがデザイン。ちょっと難しくなってしまった。
まず、商品の企画。表現の前のここで勝負はほぼ決まり。ついで ...
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