メーカー広報出身で、数々のネットメディアに記事を書いている砂流さん。読者を代表して毎号、ウェブメディアの編集部に突撃訪問します。今回はアイティメディアが運営する「ねとらぼ」編集部にお邪魔しました。
アイティメディア 『ねとらぼ』
【基本情報】 | |
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開設 | 2011年4月 |
ページビュー | 2200万(月間) |
編集体制 | 編集長1人、編集部員3人 |
配信本数 | 30本(1日) |
外部配信 | Yahoo!Japan、mixi、livedoor、excite、infoseek、ニコニコニュース、アメーバニュース、ローソンアプリ、My Time Line |
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リリース送付先 | release@ml.itmedia.co.jp |
「ねとらぼ」編集長 加藤 亘さん(かとう・わたる)1972年生まれ。ソフトバンク・パブリッシング(当時)でゲーム雑誌の編集者を経て、2005年アイティメディアへ入社。ITmedia Gamez、ITmedia ガジェットを経て、2011年4月より現職。 |
ITmedia ニュースのいちコーナーとして2008年にスタートした「ねとらぼ」。2011年の4月に単体のメディアとして独立し、現在は月間2200万PVを誇っています。「ねとらぼ」と言えば、人気の話題が数多く掲載されていることから、ネット上で自社商品や企画の話題を広めたいとき、「記事を書いてもらいたいメディア」として真っ先に名が挙がる存在ではないでしょうか。ということで、今回は編集長の加藤亘さんに突撃しました。
ルールをあえて持たない
「ねとらぼ」は、誰かに話したくなる旬のネタを配信している、いわゆる「ネットニュース」と呼ばれるメディア。読者層は、20〜40代前半の男女で、PC経由とスマホ経由のアクセス比率は半々。編集長と編集部員3人に約10人の記者を加えた体制で、1日約30本の記事を配信しています。
特徴的な点は、「記事で使われる文体のルールがない」こと。カジュアルな話し口調から堅めの文体まで、記事ごとにトーンが異なります。加藤さんは、「トップページから順繰りに記事を読んでいくよりも、ソーシャルメディアで記事に出会ってアクセスするケースが増えました。そのためメディアとしての統一感にこだわるよりも、各記事を目にするであろうユーザーに適した文体を用いています。記事のタイトルも、文字数の制限など画一的なルールはあえて設けていません」とその理由を話してくれました。
属人性の高いメディア
記事のネタは、編集者や記者が拾ってくることが多いそう。拾ってくるネタの判断基準は ...