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プレゼン力診断

イケア新CEO、聴衆と「対話」するプレゼンスタイル

永井千佳(ビジネスボイストレーナー)

経営者やPRパーソンの「プレゼン力」を診断するコーナー。声・表情・身振り・ファッションといった視点から毎号、分析します。今回はイケア・ジャパン ピーター・リストCEOの記者会見のプレゼンの様子をレポートします。

2015年のカタログ発表 ベッド・バスルームに注力
イケア・ジャパンは8月28日、東京・豊洲の商業施設「MAGIC BEACH」にて2015年度のビジネス施策に関する発表会を開催した。同社では毎年8〜9月にカタログを刷新しており、会場には2015年の重点テーマであるベッド・バスのモデルルームもお目見え。4月に就任したピーター・リストCEOからは「2020年に向けて国内14店舗まで拡大する」との宣言も。

広報はトップ発言を補足すべき?

最も印象に残ったシーンがある。プレゼン中に動画を流すとき、ピーター・リストCEOは舞台の端にまっすぐ立ちながら、まなざしは会場に向けられ、緊張感を絶やさず、聴衆の反応を全身で感じようとしていた。一般的には、気を抜いてしまう経営者が多い場面だ。トップとして、会社を代表し、すべてを見られているという存在を演じる意識が徹底しており、伝える行為に責任を持っていることが感じられる。

小さなメモを持ち、話す直前に一秒以内で確認しながら話していたが、アイコンタクトがとれており、よくある読み上げもない。メモを見ないで話せればさらに素晴らしかったが、ほぼ記憶して練習していることが伝わり、プロンプターに頼って話すスタイルよりかえって好感が持てた。

ただ、終盤の質疑応答で ...

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