社員3000人が夢中になるバラエティ番組があった!?取締役の似顔絵絵描き歌からイクメン社員の密着ドキュメンタリーまで、“内輪ネタ”を極め社員の共感を呼ぶ、クロスカンパニーの社内報「クロカンTV」制作の舞台裏に迫った。
本社と店舗を結ぶ動画社内報
「開局しましたクロカンTV!ぱちぱちぱちー!あたくしMC YASSでやす!今週はあの男が登場しちゃうよー!」─。ハイテンションなキャラクターのMCでスタートするこの動画、まるでテレビ局のバラエティ番組のようだが、実はれっきとした社内報。「アース ミュージック&エコロジー」などのファッションブランドを展開するクロスカンパニーでは、2012年11月からバラエティ番組風の社内報動画「クロカンTV」を展開している。
クロカンTVがスタートした背景には、大手アパレルならではの課題がある。クロスカンパニーでは、現在全国で約750の店舗を展開。店頭に立つのは、すべて同社の正社員だ。しかし、店舗で働くスタッフにとって、自分自身は「クロスカンパニーの社員」というよりも「新宿○○店のスタッフ」といった、店舗ごとの帰属意識の方が強くなってしまう傾向にある。広報チームの川治摩美さんはこう語る。「店舗に対する意識が強いと、例えば異動を命じられたり、信頼していた店舗の仲間が異動したりといったきっかけで“辞めようかな”と思ってしまうケースもあります。クロスカンパニーの社員としての意識が強ければ“休職制度を活用してみようか”“次は洋服をつくる職種に挑戦してみたい”など、長く続けていくための選択肢が広がっていくのではと考えました」。
“取締役の似顔絵講座”が好評
まず目を引くのは、そのユニークな番組内容だ。例えば ...