メディアに取り上げられるための調査のポイントとは?昨今の傾向を踏まえ、あらためてポイントを解説する。
ニュース文脈にあわせた切り口を
調査リリースの特徴は、客観的データによって情報価値を高めることができ、メディアにアプローチしやすくなること。また、一般生活者の声をもとにひとつの現象として提示することによって、自社の商品・サービスが受け入れられやすい環境を整えるという効果も期待できる。
調査がメディアに取り上げられるためには、ニュース化されやすい"文脈"に合わせた切り口が必要だ。調査結果そのものに新奇性や独自性があることももちろん大切だが、"話題になりやすいもの"に合わせて調査をすると目を引きやすくなる。
代表的なものが、下にある表にあるような季節に合わせた切り口。例えば、例年、ゴールデンウィークや夏休みなど大型連休の前になると、新聞やテレビなどで「今年、海外旅行に出かける人数は......」という恒例の報道がされるが、そのネタ元には旅行会社の調査リリースの存在がある。単に旅行者数を報じるだけでなく、その年・時期の景気を人の動きで分かりやすく示す指標にもなり、メディアの間では重宝されているネタ元だ。このように、毎年メディアで話題になる要素を洗い出し、PRしたい対象に結び付けられそうな切り口を選定して調査設計することは、調査リリースを作成する上での王道パターンと言える。
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