企業が発する情報は、「メディアが記事を書きやすいテンプレート」ではなく、「生活者に分かりやすい表現」へとシフトしている傾向も。海外事例から流れを読み解く。
最近、プレスリリースは「消滅する」「死んだ」といった扇情的な批評をよく目にしてきました。この論調は言い過ぎと感じる一方、まったく根拠がないわけではありません。実際、プレスリリースはさまざまな代替手段によって影が薄れているという一面があります。
グーグルは2010年、サイトへの攻撃や検閲を理由に、中国からの撤退を示唆するという重要な発表をプレスリリースではなく、ブログで公表し、米国だけでなく日本の主要メディアでも数多く報じられました。
グーグルに限った話ではありません。デルは常に情報をブログで伝えていますし、サウスウェスト航空はプレスリリースを、まるでCNNが発表したかのような、ケーブルテレビチャンネルHBOさながらの動画に仕立て上げ、ブログに掲載し、賞を獲っています。
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