企業やブランドの持つメッセージや世界観を伝える手段として重要な役割を担うブランドツール。一口にブランドツールと言えど、目的によってその種類や手法もさまざま。特にグローバル規模で展開する企業やブランドが用いるブランドツールは緻密なコミュニケーション設計がなされ、ツールを用いた情報発信の仕方も多岐に渡る。グローバル企業が消費者との接点として用いるブランドツールはどのようなもので、そこにはどんな意図や背景があるのか。ひとつひとつのツールをもとに掘り下げる。
木にバッグをぶら下げ、環境活動アピール
日本上陸10周年記念のパーティでは、環境活動を伝える冊子と"くじ"をオーガニックコットンのエコバッグに入れて木にぶら下げた。すべての演出で徹底したエコ意識を追求する。
切り花は一切使わず、生きた植物での演出を徹底。
インスピレーションとなったのは、旅で訪れたハワイの島で、木にぶら下げられたキャンドル。自然の中で美しく調和していた。
“環境保全”と“体験”を軸にブランドの精神を発信
植物由来のオーガニックなヘア・スキン・ボディケア、アロマなどの製品を展開するアメリカ生まれのブランド『アヴェダ』。日本では2003年の上陸以来、オーガニックブームを追い風に、健康意識の高い女性を中心に人気を集めている。「環境保全とビジネスの両立」をブランドの理念として掲げるように、化粧品会社として初めて100%再生素材を利用したパッケージを開発したり、100%風力発電による製品生産を実現するなど、徹底したエコ意識を持つことでも知られている。