処理水放出で生まれる地域間競争
ブログや掲示板、ソーシャルメディアを起点とする炎上やトラブルへの対応について事例から学びます。今回は、処理水の放出をきっかけに生じる地域間の差について考えます。
ウェブリスク24時
復興庁の幹部がツイッターで暴言を吐いていた。アカウントは匿名だったが以前のツイート内容から本人が特定され、非難を集めた。
ソーシャルメディアの問題ではあるが、広報対応としては基本形かもしれない。
世間をお騒がせし、組織に対する信頼を落としたことを組織としてお詫びする。原因究明と再発防止を約束し、本人の処分を検討していることを伝える。おそらくこれが基本となる内容だろう。冒頭のケースでは、副大臣が福島県庁などを訪れて謝罪した。
この時、考え方の土台にあるのは、あくまでも「個人が起こした問題」「責任は個人にある」ということだ。
確かにこれまではそう処理されてきた。しかし、今、本当にそれで済ませていいのだろうか。