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広報視点で変わる人材採用

「日本仕事百貨」に見る、平均4000文字の求人の魅力

ナカムラケンタ(日本仕事百貨代表/シゴトヒト代表取締役)

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スタッフが直接取材して書く仕事のコピーが評判。障がい者支援の仕事は「ハンディを支える」と表現した。

募集した求人の7割で採用者が決まる。そんな驚異的な数値を出す求人サイトが「日本仕事百貨」だ。新卒で入社した企業に違和感を持った第二新卒者が多く集まるというこのサイトの魅力は、どんなところにあるのか。

日本仕事百貨のサイトでは、通常の求人サイトの“メインコンテンツ”である給与、勤務地、福利厚生といった雇用条件は最後に掲載されている。一求人あたり平均4000文字という長い会社紹介文を読み終わった人でなければ、そこには到達しない。応募フォームは、さらにその下に現れる。2008年にこのサイトを立ち上げたシゴトヒト代表の中村健太氏は、従来の「数打てば当たる」という考えは、求人企業にとっても、求職者にとっても不幸だと断言する。

「ナビに掲載されている仕事は、世の中の仕事の1%にも満たないと考えています。もっと多様な仕事、働き方があるはずですが、それは従来の雇用条件や先輩社員の声をフォーマットに載せていくやり方では伝わりません」。「その仕事をやってみたらどんな景色が広がっているのか。どんな気持ちで働いている人と出会えるのか。そんな具体的なイメージが伝わることを重視しています」。

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