販売促進の専門メディア

           

キャッチフレーズ GOOD&BAD

いま必要なのは「情報共感型コピー」だ――「情報」と「情緒」、2つの共感ポイント

一風堂「一風堂スタンド」

従来の「情緒共感型コピー」とは異なる、プロモーションへと人を動かす「情報共感型コピー」とは。現代の消費者を動かすコピーのあり方から、提案先企業を巻き込み、ターゲット周辺への届く方法まで、POOLの小西利行氏、小林麻衣子氏に聞いた。

ラーメン店「博多一風堂」は7月、新業態店「一風堂スタンド」をオープンした。

「情報共感型」のプロモーションコピー

モノの差別化は難しくなるばかりだ。キャッチフレーズで商品機能をうまく言い換えたり、情緒を込めて表現したりするだけでは、なかなか消費は動きづらい。

消費者が何かを買ったりするスピードはますます加速し、また、日ごろ浴びる情報量が増える一方なことも、その傾向を助長しているようだ。だからこそあやふやな感情ではなく、シンプルに情報を伝え、なんとか自発的な行動を促せないものか。

「咀嚼が必要な難しい情報は消費者に届きづらい、というのはあるでしょうね」と、コピーライターの小西利行氏は話す。「消費者が求めているのは、もっとわかりやすく、自分のメリットを教えてくれて、行動をアシストしてくれるきっかけのように感じます。だからこそストレートに情報に共感して行動できる、プロモーションコピーの必要性が高まっていると思います」。

従来型の「情緒で共感を生むコピー」とは異なる思考法の、「情報で共感を生むコピー」について、小西氏が代表を務めるPOOL のコピーライター小林麻衣子氏と共に解説してもらった。

ニュース性で効くプロモーションコピー

Good

ニーズに対し、わかりやすく

世の中のニーズから逆算した情報は、強い共感を生み、ニュースとして捉えられる。結果、行動を促しやすい。

情報共感度高めるリアルさの追求

アイデアやコンセプトを優先させずに、消費者が本当に抱えているニーズに沿えば共感度は高まる。

説明不要のシンプルな個性

個性を写真1枚、フレーズ1つで表現できると、体験した人はソーシャルメディアに投稿しやすくなる。

「ネーミングは、『情報共感型コピー』の一例になりそうです」と、小林氏は直近で自身が手がけた「一風堂スタンド」を例に挙げた。

「一風堂スタンド」は、ラーメン店「博多一風堂」を運営する力の源ホールディングスの新業態店。7月15日、東京・浜松町にオープンした。

同店の特徴は ...

あと83%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

キャッチフレーズ GOOD&BADの記事一覧

キャッチフレーズ GOOD&BADの記事一覧をみる

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
販促会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する