古くから商業の街として発展してきた町田。東京の多摩地域では最大級の繁華街となっている。その一部には、青空と芝生の緑にはさまれ、開放的な気分が味わえるフィールドがある。
オムツ替えできるスペースや授乳室を設けていたりと、小さな子どもを連れての来場でも安心だ。
町田市庁舎跡地に約5700平方メートルの天然芝のフィールドが広がる。それが「町田シバヒロ」だ。町田市観光コンベンション協会が運営する。
グルメイベントなど商用利用はもちろん、地元クラブチームのFC町田ゼルビアの交流会のようなスポーツ振興、ロケ地としても利用される。いわゆる「引き尻」を広く取れるので、開放的な絵が撮れる点が好まれるようだ。
何と言っても、アクセスが良い。小田急線町田駅からは徒歩6分ほど、JR横浜線町田駅からは10分で着く。
4月28日から5月8日にかけて開催された「芸能界グルメ王美食祭」には、約7万人が集まった。同イベント関係者は最終日、「都内でこの規模の芝生の会場は多くない。青空の下でおいしい料理を楽しんでほしかったので会場探しには苦労したものの、『町田シバヒロ』を選んでよかった」と話した。
芝生は、国立競技場にも用いられた「ティフトン419(夏芝)」と、「ペレニアルライグラス(冬芝)」を使用。裸足で駆け回れるのが魅力だ。実際、平日・休日問わず、子どもを遊ばせている家族連れが多い。
町田市は2018年に市制60周年を迎える。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、国内外に町田の魅力を発信する予定だ。
「『シバヒロ』も町田の魅力を発信できるようになれれば。町田ならではのイベント企画をシバヒロでぜひ実現していきたい」と、町田市観光コンベンション協会は意気込む。