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大学ゼミ訪問

消費者は何を指標に購買するのか 「物量作戦」で探る

日本大学

20年後のメディアはどうなっているか

中瀬剛丸ゼミでは、メディアがもたらす影響を中心とした研究に取り組んでいる。そこには、NHK放送記者としての報道経験と、放送文化研究所で従事した世論調査という、中瀬教授の持つ現場感覚が活かされている。

中瀬教授の一番の関心は、「メディアの効果研究」だ。国民統合メディアとしての役割を果たしていたテレビが、その力を低下させていき、代わって登場したネットメディアは、その選択肢の豊富さゆえに、世論を分散させる。分散するのは世論だけではない。人々の問題関心、価値観、そして消費ニーズも分散させる。

「いまの20代は、すでにネットとテレビに接する時間が半々になっています。ということは、20年後にはおそらく国民全体がそうなっている。昔のテレビのように、紅白(NHK紅白歌合戦)を見ていれば会話が成立する時代ではなくなりました。人々の関心が分散して会話が成立しなくなったとき世論はどうなってしまうのか。それが私の研究の出発点です」と話す中瀬教授。テレビ番組やCMなどのメディア効果を研究してきたが …

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