商品サイズによって、POP内に描かれている料理は異なっている。「この大きさであれば、こんな調理ができる」というイメージがしやすい工夫も施されているのだ。
店頭ツールの失敗例としてよく聞くのが、「ツールに情報を盛り込みすぎ、買い物客にとって訴求点が分かりにくい」という話だ。特に家電製品のような多機能商品や、生活シーンでの使用をイメージさせたい商品のツール企画時に聞く。商品の良い所を余すことなく伝えたいというメーカー側の熱意が、マイナス方向に作用してしまう例だ。同時に、訴求を絞り込む作業の難しさも示している。
店頭ツールはツール単体で成り立つものではない。商品特長のみを説明したり、購買の後押しに目的を絞って訴求したりするなど、その役割は限定的である。店頭ツールが売り場で必要とされている役割が何なのかをあらためて見直す。そうすることで訴求点は絞られ、ツールは効果的なものとなる。
今回紹介するイシガキ産業の『スキレット 商品添付POP』は、まさに伝える内容を絞り込み、売り場での存在感を高めている事例だ。『スキレット 商品添付POP』に盛り込まれている情報は至極シンプルである。主な要素は …
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