『スター・ウォーズ』が地域イベントへの集客に貢献している。田んぼ、雪、砂、といった地域の自然を活用し、細部までこだわって作られた『スター・ウォーズ』のアート作品が話題を呼び、イベントへの集客力をアップさせた。どのイベントも作品のデザインは、ウォルト・ディズニー・ジャパンとルーカスフィルムが携わる。
稲で忠実にスター・ウォーズの世界観を再現
田んぼをキャンパスに見立て、色の異なる稲で巨大な絵を描く「田んぼアート」。年々技術が向上し、現在は7色の稲で繊細で緻密なアートを作り上げている。
“海外からも注目されるようになった田んぼアートを、より世界に発信していきたい”という青森・田舎館村の思いと、“より大勢の人々に映画を届けたい”というウォルト・ディズニー・ジャパンの思いが合致。シリーズを通じて登場する「R2-D2」と「C-3PO」に、新キャラクターである「BB-8」が、田んぼアートで再現された。
COMMENT
世界的に有名なコンテンツなので、色づかいや形に間違いの無いよう、下絵の調整には細心の注意を払いました。細かい図柄は、田植え、稲刈りを困難にするので、ウォルト・ディズニー・ジャパン/ルーカスフィルムにも許可いただき、部分的に簡略化するなど工夫しました。
非常に反響があり、昨年よりも約4万人多い、約18万3千人の方が見学に訪れました。今まで、田んぼアートを取り上げたことのないジャンルのメディア(映画関係、コミック関係など)や、わざわざ九州から取材に来たメディアもありました。さらにはアメリカ全国ネットのニュース番組でも取り上げられ、これまでに無い規模の反響に驚きました。SNSでの拡散もあり、世界へ向けて発信できました。『スター・ウォーズ』が田んぼアートの題材になったおかげで、会場の「道の駅いなかだて弥生の里」はトリップアドバイザーの「行ってよかった道の駅ランキング2015」で1位を獲得しています(田舎館村役場 企画観光課 商工観光係 浅利高年氏)。
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- 期間/2015年6月20日~10月12日
- 場所/「道の駅いなかだて 弥生の里」内 弥生の里展望所
田舎館村第2田んぼアート「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」
雪でダース・ベイダーの迫力・恐怖、そして悲哀や苦悩を表現
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北海道・札幌市で開催された「第66回さっぽろ雪まつり」には、約235万人が来場した。さまざまな雪像が並ぶ中、話題を集めたのが『スター・ウォーズ』である。当時、最新映画の詳しい情報がまだ公開されていない中での制作だった …