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同じホシスナでも、入れる「器」によって、思い出としての価値が変わってくる。
カラの小瓶が、飛ぶように売れる理由
東京から南西へ2000キロ離れた西表島を訪ねた。マングローブが生い茂る美しい大自然が残る島である。静寂の中で植物の息吹を感じながらのカヌー移動は何よりも心のリフレッシュになる。この島に「星砂の浜」という海岸がある。港から車で5分くらいだろうか。
この砂浜の砂を手の上で振り払い目を凝らすと、1ミリほどの小さな星の形をした砂が混在している。星の形の砂だけを取り出せば、いい思い出と土産になる。
本島には少ないこの砂はホシスナと呼ばれ、西表島や竹富島などサンゴ礁が豊富な一部の島で見られる程度で、貴重な部類に入る。実際にはこの砂は砂ではなく、原生生物である有孔虫の殻である。
海岸に出ると、きれいな海を前に多くの人たちが、地面に顔を付けそうなくらい小さくなって星の砂を探している。
この海岸の売店で売られていたのが、小さな小瓶である。聞けば …
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