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「つくりたい」気持ちを刺激するDIYショップのプロモーション(前編)

大都/カインズ

かつては男性主体のイメージが強かった日曜大工だが、近年は女性の愛好家も増え、活気を帯びてきたDIY市場。DIYの楽しさを知ってもらうため、どのような体験の場を提供していくか。さらのその楽しさをいかに売り場でも伝え、暮らしの中にDIYを取り入れてもらうか。DIYファンを増やすユニークな取り組みを行う2社に取材した。

購入前に使って試せる体験型DIYショップ 
大都

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ショッピングの合間にDIYできる店
夏休みには、工作の宿題を兼ねた子ども向けワークショップを開催。

日本最大級のDIY用品のECサイト「DIY-TOOL.COM」を運営する大都は、今年4月、東京・二子玉川の新商業施設「二子玉川ライズS.C.」に、体験型DIYショップ「DIY FACTORY FUTAGOTAMAGAWA」を出店した。昨年オープンした大阪店に続く2号店である。店内には、初心者でも楽しめる装飾部材から、本格的なDIYにも対応できる電動工具まで、幅広い商品がそろう。子どもが簡単なDIYを体験できるキッズコーナーもあり、けん玉を好きな色に塗れるペイント体験が人気だ。話題の商業施設内にあるという好立地、また「日本初の体験型DIYショップ」としての数多くのメディアで取り上げられたこともあり、休日には子ども連れの家族や若い女性を中心に約3000人で賑わう。

一般的なDIYショップと大きく異なるのは、購入前に工具を使って試せることである。電動ドライバーやハサミなどを実際に試せるだけでなく、基本的な工具を使って気軽にDIYを体験できるワークショップを連日開催している。「使ったことのない工具を数万円も出して購入するのは、ハードルが高いもの。洋服を買う前に試着するように、工具も購入前に使って試せる売り場を実現しました」と大都 広報担当の数田知香氏は話す。2泊から7泊まで工具をレンタルできるサービスも行っている。

ワークショップは、収納ボックスやラダーシェルフづくりなど、初心者も気軽に取り組める内容が中心だ。所要時間は1~2時間程度、数千円程度で参加できる手軽さも魅力である。オープンから半年ですでに500回以上開催し、延べ3000人以上が参加。「ママ友の間で口コミが広がっているようで、ベビーカーを押した若い母親の参加が目立ちます」と数田氏。使用する材料や工具のメーカー担当者が、参加者の質問に直接答えることで物販につながるケースも多いそうで、「今後はメーカー協賛のワークショップも増やしていきたい」と話す。

来店客のうち、「電動ドリルが欲しい」のように …

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