西友は9月初旬、ストックフォトサイト「シャッターストック」の導入を開始した。店頭POP、単店チラシ、ウェブなど、画像を使用する箇所はいくらでもある西友。その使い勝手や今後期待する点を聞いた。
一枚がB2ポスター程ある大きな店頭POP。使用する画像にも相応の解像度が求められる。
課題は時間とコスト
西友は、これまでストックフォトサイトの画像を販促ツールに利用することはあったものの、商用利用できる画像の定額ダウンロード契約を結んでいるサービスはなかった。そのため、適した画像を探すのに時間がかかることや、ストックフォトサイトで見つけた画像の使用料金が高い場合、予算内におさまらないといった課題があった。
「欲しい写真が見つからず撮影を行う場合も少なくありませんでした」と、西友マーケティングコミュニケーション部 シニア・ダイレクターの木村真琴氏。
ただ、撮影すれば最適な写真が100%手に入るとも限らない。「チラシ用に肉を焼いている最中の写真が必要で、その撮影の際にはカメラマンに何枚撮ってもらったかわかりません。生鮮ものはシズル感が命ですから、求めるイメージ通りの写真を撮ることは本当に難しい」。 また、ストックフォトサイトで最適な画像が見つかったとしても、それを店頭POP、ウェブ、単店チラシへと掲載媒体を変えて転用するたびに別途お金がかかり、ウェブでの使用は断念するといったケースもあった。
巨大POPの画像も短時間で
シャッターストック導入後、最もメリットに感じた点は作業時間の短縮だ。「当社の制作物は、外部の制作会社と組んで行っているため、これまでは欲しい画像は言葉で伝え、それをもとに適した画像を探してもらったり、なければ撮影したりしていました。導入後はこちらで画像検索をかけて適したものを提示できるため、スピードが違います。時には3日かかっていた画像選定が、いまは1時間で済むこともあります」。
また、一度ダウンロードした画像は媒体にかかわらず使用できるため、単店チラシ、POP、ウェブと複数展開が望める上に、月750枚までダウンロードし放題で1枚1枚のコストを考える必要はない。「シャッターストックによって、POPづくりは特に助かります。当店のPOPは商品の上にB2(72.8㎝×51.5㎝)サイズほどのものを3枚並べて貼ったもの。そのサイズに耐えられる解像度を持ち、求めるイメージ通りの画像というのは、本当に探すのが大変でしたから、いまは助かっています」。
プレゼンや調査資料にも役立つ
「使ってみて思うのは、店頭POPや単店チラシでの活用はもちろんなのですが、プレゼン資料やお客さまを招いて行う調査の資料作成にも便利です」。
消費者調査の際には、生活のあるシーンを提示し、その中で西友の各商品の使い勝手などを探っていく。その生活シーンをシャッターストックで見つけ使うことで伝わりやすさが違う。
「各資料はその場で使うだけのもので、世の中に出るわけではありません。ただ、著作権を遵守し、グレーな画像は使用しないという姿勢を貫いていますので、使える画像は限られていました。その点、シャッターストックは商業目的でのエディトリアル画像以外、基本問題なく使用可能で、リーズナブルな料金体系もある。著作権に気を取られる時間とコストから開放され、作業がどんどん進むようになりました」。
今後は部内で「画像検索のコツ」などを共有しながら、各種制作ツールのさらなる制作時間短縮、クオリティ向上を目指していく。
西友 マーケティング本部 マーケティング コミュニケーション部 シニア・ダイレクター
P&G、ソニーマーケティング、INGダイレクトを経て、西友へ。ブランドマネジメントからクリエイティブ開発・メディア戦略・PR・イベント運営・CRMなどあらゆるマーケティング施策を担当している。 |
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