生活者の行動や状態に関するデータを集め、効率的な店舗集客や販促につなげていこうとするサービスが次々と登場している。自社が解決したい課題や目的に合うサービスを選んでいく必要があるだろう。ここでは、販促担当者の悩み別に顧客が「見える」サービスを紹介する。
販促担当者の声
来店者の購入率を高めたい
解決手法
非購入者の行動も知ろう

何人がどのように店内で動いて、どれだけ滞留しているのか、測域レーザーを使って可視化。カメラで属性も推測し、20代男性が何も買わずに退店した、などの行動が分かる。
リアル店舗への来店客のうち非購入者の行動も計測できるようになってきた。日立ソリューションズが7月から提供している行動分析ソリューションもその一つ。店舗入り口に設置したカメラ画像から来店者の属性や人数を測定し(画像は保存せず性別・年齢データのみ保存)、棚に設置した測域レーザー(缶コーヒー大)で来店客の行動を測定するというもの。ビーコンやアプリなどは不要。来店客の時間別推移や、商品棚ごとのコンバージョン率、買わずに退店した人の動線傾向などがデータから分析できる。
例えば、ある売り場で人が止まっているのに、POSデータでは商品が売れていない、といった事象が明らかになれば、競合商品の価格が安かったのか、在庫が切れていたのか、訴求の仕方を変えたほうがいいのかなど、販売ロスを減らすための工夫を考えることができるだろう。ただし、同社では、分析結果レポートとデータの提供のみで品揃えのコンサルティングは行っていない。データから見つけた気づきをどう生かすかが重要になるだろう。
「定量的に顧客の行動がつかめれば …