生活者の行動や状態に関するデータを集め、効率的な店舗集客や販促につなげていこうとするサービスが次々と登場している。自社が解決したい課題や目的に合うサービスを選んでいく必要があるだろう。ここでは、販促担当者の悩み別に顧客が「見える」サービスを紹介する。
販促担当者の声
買い回りを促したい
解決手法
回遊行動を調査し、施策の効果を測ろう
名古屋パルコでの調査の様子。5センチ四方のビーコンを館内300カ所以上に設置。アプリを入れたスマホを買い物客に渡して行動を調査した。
アンケート回答者にスマホ貸出 ビーコンで館内の顧客行動を分析
名古屋パルコの改装前後で、館内の客の行動を分析する調査が行われた(2014年7月~11月)。採用されたのは、商業施設のICT活用を支援するパルコ・シティが開発した「人流解析®」システム。約350のビーコンを名古屋パルコ3館全フロアに設置し、他フロアや他館への移動の流れなど、仮説に基づき検証を行った。
調査期間中は、入口に「調査実施中」と看板をかかげ、来店客は属性や来店目的などアンケートに回答。調査員が渡す調査専用アプリ入りのスマホを持って館内を回遊すると、プレゼントがもらえるという枠組み。改装前は320、改装後は525サンプルのデータを集めた。
この方式だと顧客全数の調査にはならないが ...
あと57%