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「買う」5秒前2
草場滋
フェスの魅力は、解放感と適度なユルさ。週末をフェスで過ごすことで、SNSを通じて自分の時間を“高く売れる”。 イラスト:高田真弓
現代人は忙しい。つまるところ――モノを買うとは、裏を返せば“自分の時間を売る”ということではないだろうか。
数ある選択肢の中から一つの商品を選ぶということは、それを消費する時間が最も魅力的に見えた、と言い換えることができるだろう。
そう、僕らは日々、1日24時間をどう切り分けして“高く売ろうか”と考えながら生きている …
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草場 滋(指南役)
その週末、九州・福岡は、9時間半にわたって笑いの渦に包まれた。福岡PayPayドームで行われた「博多華丸・大吉presents 華大どんたく」である。
4月からトラックドライバーの時間外労働が制限される「2024年問題」。一方でユーザーは「ゆっくり配送」を選択するなど、社会の変化に共鳴するように、人々の意識もいい方向へ変化するかも。
草場 滋
Z世代に「80年代サウンド」が注目されたのは2017年である。キッカケは同年、大阪府立登美丘高校ダンス部が、高校ダンス部の日本一を決める〝ダンス甲子園〟で準優勝に輝いた「バブリーダンス」だった。1985年リリースの荻野目洋子さんの『ダンシング・ヒーロー』に乗せ、バブル時代のファッションに扮した部員たちがキレキレに踊る姿がYouTubeにアップされると、たちまち話題に。これに、80年代を知らないZ世代がハマった。
AKB48のチームBが公演曲『チームB推し』を秋葉原のAKB48劇場で初めて披露したのは2010年5月である。
連日の「ホタテがピンチ」報道に、いつしか消費者の“脳内スロット” の絵柄が3枚揃い、「モーレツにホタテが食べたい!」状態に。嬉しい悲鳴である。
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