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売れる店頭 2015

ドラッグストア売り場担当者に聞いた効果のある店頭ツール

売りの現場で感じる、実際に効果のあった店頭ツールとはどういうものなのか。店頭ツールの設置も多い、ドラッグストアの売り場担当者(ラウンダー)へのアンケートを実施。ツールアイデアや本音を聞いた。

Q1 売り場に合わないサイズ・内容のツールが届いたとき、捨てずに加工して使用することはあるか?(N=133)

売り場に合わないサイズ、内容のツールが届いた!どう加工している?

どう工夫して使用する?

・ハサミやカッターで商品の邪魔にならないようなサイズに切る。ただし、カットした部分が危ないので角を丸くパウチしたり、裏に補強材を仕込む

・文言やタレントなどアピールしたいところだけ切り抜く

・POPなどを切り貼りして、吊り下げ什器にくっつける

・取り扱いがない商品が写真にあった際に、他のPOPで隠して設置

「これは効果あり!」の店頭ツールアイデア

個人が心を込めて作成した手書きPOPが一番効果的。店頭スタッフもお客さまも読んでいて、確実に売り上げに直結。

パッケージを拡大コピーしてパウチしたものをトップボードに。あれこれ文言が書いてあるよりインパクトがあり、広い店内でも目立つ。年配のお客さまは特にパッケージを見て指名買いをされる。

少量の限定品のつり下げ什器。

CMキャラクターが印刷されたポスターを天づり。売り場までの誘導に役立った。

電子POP。声の誘導が効果大。シーズンもの、CM連動も効果的。商品特徴も消費者に伝えやすく、セルフで購入されていく。

商品の特長と企業一押しであるという音声を吹き込んだCD。エンドや定番でのかけ流しで、お客さまが競合他社商品より手に取る確率が高い。

各種シリーズの違い、使用方法を色分けしたPOP。

サンプルが裏側に設置してある商品に関しては前面におまけシールのアイキャッチを設置

ベタ付け用商品サンプル。

フロア什器は、目立つので売り上げにつながる。

女性の好むピンク色のPOP・ボード・ヘッダーシールを付けると以前より売り上げ向上。

香りテスター。

売り場担当者の写真や名前の表記されたPOPはお客さまには安心感があり好評。

「病院でも処方されている成分です」というPOPは、とても効果的。

レジ周りのエンド装飾とテレビCMが連動していると動きが良い。

写真付きの化粧品の使用前と使用後のPOP。集客に効果的。

有線放送で商品告知。

値札POPとスイングPOP。商品特長がより伝わり商品の動向が良くなった。

人型POPや、タペストリーは、離れたところからでも目にとまり、購入意欲が湧く。

エンドサイド什器をレジ前に展開したら売り上げが伸びた。

メインカテゴリー以外の商品に、会社のロゴ、マスコットキャラクターの印刷されたシールを貼ったら、「あの会社の商品だったのか!ならば安心」と信頼を得られた。

季節ごとの販促物でアピール、空箱などでのボリュームアップで目にとまるように。

サイドネット企画。パウチボードや帯設置により商品が目立ち売れた。

男性定番棚で、増量中と書いてあるスイングPOPを設置。他より動きが良くなった。

使いたいツールの条件

商品の出し入れの邪魔になるものは、使いたくない!
使いたくない店頭ツールとして、最も回答が多かったのは「商品の出し入れの邪魔になる」で8割。続いて「売り場のサイズに合わない大きさ」となった。商品やツールが所狭しとひしめき合う売り場で、商品がスムーズに手に取れる動線は確保しつつ、スペース上の問題を踏まえたツールづくりが必要だ。



テスターなど商品を体感できるツールに支持
一方、使いたいツールの条件には、「テスターなど商品を体感できる」が7割にのぼった。商品を実際に触れられるのが実店舗の強み。来店客に商品の良さを実感してもらうためのツールに支持が集まった。また「開けてすぐ設置できる」も6割が挙げており、設置する側の使い勝手の良さも重要な要素となっている。

進化する店頭

導入している多言語ツール
回答が多かったのは「中国語のPOP」。そのほか「中国語や英語で商品の成分・内容を紹介しているラミネートPOP」「定番に設置する商品の特長POP」「メーカー作成のPOP」「よく効くなど、中国語・英語・韓国語で表記されているPOP」「店内放送」などの回答があった。



動画の中でも効果のあったもの
「CM連動」の回答が最も多かったほか、「商品の使用のタイミングや使い方を説明する内容に評価」「キャラクタータイアップ企画の動画」「アニメでの訴求は目を引く」「定期的に画像を入れ替え、新鮮味が必要」といった声があった。

    <調査概要>

    調査期間:2015年2月5日~17日

    調査対象:全国のドラッグストア売り場の担当者(ラウンダー)

    有効回答数:143人

    調査方法:インターネット調査

    調査協力:マックス

COLUMN
店頭ツール選びに環境貢献の視点を

生活者の環境に関する意識が高まっています。環境に貢献したいという想いから、「1割高くても環境貢献型商品を選ぶ」という価格容認性が23%、同じ価格なら70%以上の人が環境貢献型商品を選ぶと答えています(2014年CalNeCo 消費者アンケート)。売り場を創るテーマや新たな切り口を考える中で、環境貢献という視点を持つことによって、今までなかった新たなメッセージを発信する売り場を提案できます。当社が事務局を務めるEVI推進協議会では、カーボン・オフセット付商品での環境貢献型プロモーションやキャンペーン展開を提案しています。

「第49回スーパーマーケット・トレードショー2015」では、ご当地!環境貢献フェア、地域応援フェア、未利用農作物を材料として活用するスムージーコーナーの提案、さらに3年連続で展開された防災の日復興支援キャンペーンの売り場を展示し、注目を集めました。こうした売り場ではお客さまは普段のお買い物をすることで、日本の森と水と空気を守る環境貢献活動に参加することができます。環境貢献型商品を提供しているメーカーや小売店に対しての好感度もあがり、ファンになっていただけることが期待できます。

自社商品を環境貢献型商品にする簡単な方法があります。EVIサイトに会員登録後、オフセットしたい商品を登録しEVIシールを利用して環境貢献型商品にすることができます。支援先と支援金額を自由に設定して日本の森林支援に役立てるという仕組みです。

より多くのお客さまにお買い求めいただくためには、売り場での消費者に向けたメッセージの開発、ツールのデザイン、効果的なPOP調達が重要になります。EVI事業を展開するカルビー カルネコ事業部では、プロモーションツールを無駄なく調達するCalNeCoシステムを提供しており、POPを配送する外装資材はカーボン・オフセットをつけてご利用いただいています。プロモーションの企画からPOP調達、キャンペーン用ウェブサイトの製作など、より魅力的な売り場づくりやお客さまとのコミュニケーションを全面的にサポートしています。

加藤 孝一氏


カルビー カルネコ事業部 事業部長 地域活性化伝道師

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