商業印刷の東京堂印刷を母体に、2011年に「印刷通販」専門の別会社として設立されたアルプスPPS(東京都江東区)。起業3年半で通販印刷サイト事業を軌道に乗せ、次なるステップとして2014年10月、主に店頭・展示会向けの販促ツールを対象とした大判出力サービスを開始した。代表取締役社長の永田淳氏に、今後の事業の展望を中心に話を聞いた。

アルプスPPSは、展示会やイベント、店頭などのSPツール制作にも力を入れている。小ロットの大判ポスターやパネル用の出力サービスをこのほど開始した。
「印刷通販」は大手3社が市場を開拓し、ここ10年でずいぶん浸透してきました。従来の印刷手法と大きく異なるのが、今までになかった独特の面付けです。従来は案件ごとに個別の印刷対応をしてきましたが、全国からインターネット上でさまざまな案件を受注し、条件の近いものを同じ紙に付け合わせて効率よく印刷するという手法です。ある意味で印刷界の構造改革ともいえるでしょう。
当然安くて当たり前。そんな条件下で競合他社と差異化を図るために当社が徹底したのが、「コスト」と「品質」です。「高品質でどこよりも安価」を目指しました。各工程において、10年~15年の熟練オペレーターを配置。品質の確認において他社より一工程多い万全の体制で臨んでいます。幸い3年半で「アルプスPPSさんに任せれば安心」という有り難い評価を頂戴しており、高いリピート率を実現しています。
ただし今は …
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